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琉球藍の試験研究

県内で琉球藍を活用する染織組合・事業所への技術支援に役立てるため、工芸振興センターでは琉球藍に関する試験研究を行っています。

昨年10月に泥藍の染液抽出・仕込み・灰汁抜きを行い、12月末まで藍を管理しデータ取集を行いました。

液温・液色など藍の状態を毎日チェック。発酵液の温度を均等に保持し、沈殿物を液中に均一に分散するために、毎日 朝夕2回(30回ずつ)撹拌します。

藍のPh・温度と、天候・気温・藍液温・湿度など状態の変化とともに布・糸の染色堅ろう度試験を行い、詳細なデータを収集しています。

堅ろう度試験とは、化学染料や植物染料、顔料などで染色された布や糸の染色・着色の強さを知るために行う試験のことです。

 

染められた試験品は、紫外線・洗濯・汗・摩擦 それぞれに対しての染色堅ろう度試験を行い、変色・退色・色落ちの程度を判定します。

堅ろう度展試験の結果については、当センターの展示室に試験結果の資料とサンプルを展示し、技術支援時の琉球藍診察シートとして活用します。