今回は、漆芸研修の様子をお伝えします。
特別講習として、外部から講師をお招きし、「沈金」(ちんきん)の講習を行いました!
「沈金」は、沖縄の漆器によく使われ、線を彫って金粉または金箔を埋めて
模様を浮きだたせる技法です。
練習用の漆の板に、自分で作った沈金刀で、彫りの練習をしています。
「沈金」は、一度彫ってしまうと後戻りができない、本番一発勝負!の技法のため、
練習を重ねていきます。
さて、本番!!
下絵に沿って、一本一本真剣に彫っていきます。
いつの間にか呼吸をするのも忘れて、みなさん彫り終わりには息絶え絶え…
彫った線に、漆の摺り込み、余分な漆を拭き取り、金粉(金消粉)を入れていきます。
そうすると、徐々に金色の模様が浮き出てきます。
そして、余分な金粉を落とすと…完成!!
自分の彫った線が、はっきりと現れてくるので出来上がりは個性豊かに。
線の太い細いや、抑揚の強弱で筆絵のようにもでき、色々な表情を出すことができます。