織物
9枚の花綜絖(はなそうこう)を使った花織の反物に、琉球絣で使われる技法の絵図式でヨコ糸の絣模様を取り入れた反物、仕上がりが楽しみです。
写真上段:タテ糸の整経、花綜絖作り
写真中段:綜絖通し、製織(せいしょく)
写真下段:絵図式ヨコ絣の準備、製織
紅型
着物の製作は、左右の見頃、袖、おくみと襟の柄の色合いが、すべて同じ色調になるように配慮しなくてはなりません。こまめな確認は、大切な作業になります。
写真上段:配色、二度刷り。
写真中段:隈取、糊伏せ、色差し。
写真下段:配色、二度刷り。
漆芸
写真上段:乾漆皿、空研ぎ、漆固めの様子
写真中段:箱物の蓋の調整、水研ぎ、塗り2回目
写真下段:漆を濾す(こす)様子(塗り前の準備)
漆は塗りたて面などに埃などが付着すると見た目を損なったり、縮みなどの原因にもなることがあります。そのため、上塗り室、上塗り準備室では塗り作業の前日に掃除を行い、服から埃が出ないように、カッパなどをつけ、ほこり対策をした上で作業を行なっています。
「漆濾し」は、漆液の中の微細な異物を取り、そして、「濾す」ことで漆液の成分を均一化させる作用もあります。
木工
写真上段:チェストの組立 扉、引出しの取付け調整を行っています。
写真中段:小箱の塗装を「摺漆」の技法で仕上げています。塗り重ねるごとに艶も出ています。
写真下段:椅子制作に取りかかり、最初の工程の木取りの様子です。
(木材から椅子のどの部品として切るか、節、割れ、木目、大きさなど考慮し、思案中のようです)
※摺漆(すりうるし)とは、生漆(きうるし)を何回も摺り込み仕上げる技法で、木地に生漆を布や専用紙で摺り込み、きれいに拭き取ったら乾燥させます。摺り込み、拭き取りの工程を4〜5回繰り返すとだんだん艶が出てきます。