研修の様子 10月
紅型
紅型研修ではサンプルで上がった色見本を元に、本番の帯に色を挿していっています。
六通柄でも仕上げるまでにはとても時間がかかります。
着物は総柄を予定しているので、時間配分に気を付けて製作にあたってほしいと思います。
織物
織物研修はタテヨコ絣が織り上がってきました。
絵図台を使って作られたヨコ絣の糸には、耳にあたる部分に印が付きます。
その印を目安に絣糸を投げ入れて織っていきますが、括り方により染料の染み具合が変わるので、図案とぴったり同じようにはいきません。
すこし崩れた絣も魅力ですが、括り職人の手わざのすごさも感じれる製作になったのではないでしょうか。
緑色の糸は、福木で黄色に染めてから藍甕につけて緑色を出しています。
漆芸
漆芸研修は引き続きひたすらに漆を塗り、研ぎ、を繰り返し、映り込むようなピカピカの鏡面仕上げを目指しています。
昔の磨き作業では、油と磨き粉を手につけて手のひらで磨いていたそうです。
そのため、慣れていないとすぐにタコができてしまうので、研修生は紙に油を浸み込ませて磨きに入ります。
11月からは沈金の講習も始まるので、黒一色のなかにきらびやかな金彩が入るのが楽しみです。
木工芸
木工研修では旋盤は手慣れたものへなり、器の細かな仕上げ、塗装をしつつ、大物にあたるスツール作りに入りました。
製材された木材面を見ながら、部品を無駄なくとれるあたりをつけてカットしていきます。
怪我のないよう、気を付けて作業を進めてください。
着物仮仕立て研修
紅型、織物研修生に向けた講習会です。
無地の布を使って、実際に着物の形に仮仕立てていきます。
今回参加した皆さんはスピードが速く、あっという間に仕上がってしまいました。
製作する上で、着物の構造の理解に繋がっていければと思います。
見学研修(北部)
10月中旬に北部にある各工房の見学研修をしました。
午前は名護にある民族博物館へ行き、実際に使われていた身近な工芸品を閲覧。
大量の展示品が所狭しと並び、一度では見きれないほどです。
午後は各分野ごとに分かれて、それぞれ目的の工房へ。
皆さん積極的に作り手の方へ質問をしており、大変有意義な時間になったと思われます。
これらの経験を活かして、自分の工房づくりに役立ててください。