成果展・センター展の様子
11か月間の高度工芸研修事業、6か月間の金細工・工芸縫製の研修生たちの製作物の発表である成果展が終了しました。
最後まで間に合うか間に合わないか、ギリギリのところで製作している研修生もおり、無事にお披露目が叶い職員一同ほっとしました。
研修期間の中で製作できるものは、どうしても時間的に限られてしまいますが、力のこもった素敵な作品が揃ったと思います。
センターでは、ちょっとだけ工芸体験として織物は木綿と絹の裂でフクギの染液の発色を体験と、紅型は突き彫りと引き彫りの違いを体験。革を縫ってみる工芸縫製と漆芸は煮込んだ夜光貝からとれる煮貝の話、螺鈿のパーツとなる貝の切り出しを行いました。
研究として織機の調査と併せて保存のための図面おこしを行っており、南風原式・八重山式・平良敏子さんの県外式のミニチュアの機で違いを見て頂けました。こちらはまだ数種類増える予定です。
漆芸では瓦地の粉の生産安定化を図るために機械の導入を検討しており、試運転の様子をまとめました。
事務所内にはテキスタイル開発事業で作られた服地サンプルの生地も展示。
そうそうたる織り手たちの30年前の生地に、テンションをあげていただいた皆様ありがとうございます。今後も資料として眠っているものを少しでも日の目をみせれるようにしていきたいなと思います。
工芸振興センターのある3階は用事がないとなかなか上がってこないフロアだと思いますが、50年以上続く支援研究機関なので、意外に面白いものに出会えるかもしれません。
工芸の杜に来られた際は、覗いてみてくださいね。