沖縄県工芸振興センターでは、本県独自の伝統工芸品分野の担い手を育成します。「織物」「紅型」「漆芸」「木工芸」の4コースがあり、制作技術をはじめとしたノウハウ全般を習得することができます。期間はそれぞれ約1年間です。
織物研修(経験者のみ)
沖縄の伝統織物は、琉球王府時代には海外との交易品や、庶民の衣服とするなど幅広く使われてきました。各地域産地(離島を含む)ごとの技法と特徴があります。
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紅型研修(経験者のみ)
びんがたは、琉球王府の儀礼用として、また伝統舞踊の衣装として染められてきました。図案はもとより、南国の島らしい鮮やかな色づかいが特徴です。
漆芸研修
琉球漆器は、琉球王府の儀礼用として、また海外との交易品として作られてきました。デイゴなど沖縄独自の木素地を使い、貝を使ったきらびやかな加飾(螺鈿)などが特徴です。
木工研修
沖縄の木工芸は、漆器や楽器の三線の木地などが作られてきました。当研修ではこれに加え、沖縄に産する県産木材の活用という切り口でカリキュラムを組み立てています。
工芸縫製研修
沖縄本島と周辺各島々ごとの特色ある伝統染織物があります。本研修では、この工芸布を活かし、皮革や帆布などの素材と組み合わせ、現在のニーズにマッチする二次加工製品づくりを学びます。
金細工研修
琉球王府では琉球漆器と同様に奉行所で金細工品の生産管理等を行い、銀や錫などの金属を素材をとした儀礼用のかんざしや指輪などの装身具、食器等が作られていました。本研修ではこれらの加工技術を学びます。